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【sub】11/1(日):午後 第一体育館(1on1)

(やはり高校生はすごい、なんて語彙のない感想はしかし、皆の総意ではないだろうか。次々と繰り広げられるミニゲームはどれも見ごたえがあり、特に1on1のゲームは攻守の入れ替えが楽しく夢中で見入ってしまった。)そろそろおれもやりたいなあ。(同じ中学生でも流石回青の選手などは優勝校の貫禄をもって高校生とも渡り合っていたけれど、やはり一歩及ばない。だが、自分ならどうだろう? ゲームそのものに勝てる自信があったわけではなかったが、1対1で相手のリズムを崩すことなら自信があった。練習時や試合の時に身に着けるヘッドバンド。情熱、不屈、そして反骨の赤。母国を象徴する色だ。長い髪の襟足も括れば気合十分。丁度前のゲームが終われば我こそはと名乗りを上げた。)だれが相手してくれるのかな。(颯爽とコートに躍り出ればボールを掴み、振り返る。そこにトリックオアトリートの合図はかかるだろうか。──余談だが、県大会で当たった回青や百田の選手は乙坂の独特なリズムを既に体感しているだろう。馴染み深いダウンビートではなく二拍目が強いアフタービート。スピードの立ち上がりは緩やかで、動きの前の独特なタメによって“来る”と思ったタイミングに来ない。日本人が得意とする直線的でキレのいいビートとは真逆の、曲線的でノリのいいビート。断続的と連続的。どれをとっても対照的で、少なくとも今までの彼らの“経験”は通用しない。──もっとも、既に白鳥を打ち破った回青の選手たちならば乙坂独自のリズムに耐性があるかもしれないし、そもそも各々の技術で乙坂を上回ることも可能だろう。高校生に至っては圧倒的な力の差があっても不思議ではない。ゆえに勝敗は二の次で、ただバスケと、リズムの読みあいを楽しみにして。)
* 9/17(Sun) 23:58 * No.13