Sub EVENT2
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【sub2】11/7(土):夕方 商店街
よし、商店街に愛されるこのオレがうまくて安い食材を手に入れてきてやる。(人数が多ければ多いほど一人当たりの食費は安くなる。他人の金で飯が食えるとあれば俄然やる気になるというもので、徴収された今夜のカレー代が入った封筒をむんずと掴み、)つーわけで、荷物持ちな。天才についてこい!(手近な誰かを指さしたのは先刻の光景。たとえ相手が誰だろうとその不遜さに陰りはなく、持ち前の強引さで商店街を目指す足取りに迷いはない。)
* 10/4(Wed) 11:45 * No.1

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(合宿といえばカレー、それは間違いあるまい。調理か買い出しか、どちらも手伝えはするがさて。)ん?(唐突の指差し指名に彼の方を向いては、)はは、やだよ。お前のほうが力はつえーだろ。(荷物持ちになるつもりはないが、誘われては断らないのがこの男だ。買い出しには付き合う姿勢を示し、商店街へと歩みを進める彼のうしろを歩いていく。この辺りの商店街は初めて歩くゆえ、彼の采配に任せるつもり。)まずはなにから買うんだ?(後方よりその背を見守りつつ、のんきに声を掛けた。大方商店街の入口には八百屋が多いイメージだが、さて彼の選択は如何に。)
* 10/10(Tue) 22:51 * No.2

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なぬ。(ストレートな拒否の言葉に一瞬瞬きはしたものの、「ま、オレの方がつえーのは事実だからな」と褒められた気になればそれ以上の問答はせず彼を携えて歩き出す。そうして見慣れた商店街の一角に差し掛かる頃、背中に投げかけられた問いには)まずは野菜だな。肉はもうちっと後で行った方が安くなる。(行きつけの八百屋と肉屋のタイムセールを思い浮かべ、効率のよい買い出しの順序をはじき出して。)つーか、センドーは買い物とかするんか? 荷物持ちもしねーなら、せめて八百屋のおばちゃん口説き落とすくれーはしろよな。
* 10/12(Thu) 00:33 * No.3

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へえ、詳しいんだな。(なんだか手慣れているような言葉を聞けば意外な一面を見たとばかりに、きょとりと瞬きをついた。)だってお前、重たいもん全部押し付けるつもりだろ?(人数が多いゆえ買い物の量は必然的に多くなるだろうことはわかりきっているし、荷物持ち自体に不満はない。ただすべてを引き受けるのはちょっと面倒だというだけだ。)そりゃ必要に応じてするが、口説くっていってもな……。(少し困ったように後頭部を掻く。しかして八百屋へとついたなら、元気に客引きをしている店のおばちゃんの許まで歩み寄り、)おばちゃん。オレたち合宿でカレー作るんだけど、なんかオススメある?(困った挙句、男の出した結論は簡単だ。口説くなんてことはせず、にこりと笑いかけては店側におすすめを聴いてしまう所存。)こんな感じでいーか?(そうして近くへ居るだろう彼へと目配せをしては、矢張りのんきに笑うのだった。)
* 10/12(Thu) 23:47 * No.5

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あ? んなことしねーよ。だいたい買い物袋くらいの重さでこのオレ様がヘバるかってんだ。ただ、でけー荷物抱えてたら肉屋で肉選ぶとき困るだろーが。(どうやら「荷物持ち」という言葉の定義が彼とは異なっていたようで、偏見をぶつけられれば不機嫌に顔を染めて言い返す。米俵だって軽く運べる規格外の腕力の持ち主なので、数人分のカレーの材料くらいで音を上げるはずもなく。そうこう言い合ううちに八百屋についたなら、困り顔のくせ彼の行動は早かった。)なぬ…(半ば冗談、軽口のつもりだったのに。顔馴染みの店先のおばちゃんは桜木に気づくことなく笑う色男に釘付けになると、ぺらぺらと今日のおすすめやら特売品やらなんなら独断でこれも持っておゆきと林檎が3つ入った袋すら押し付けようとする始末。)ふぬー! なんでだおばちゃん! こんなツンツン頭のどこがいーんだ!?(こんな感じでいいかと問われれば悪いはずもなかったが、負けた気がして腹が立った。「あら花道くん」と今更気づいたらしいおばちゃんが「このお兄さんお友達? いい男だからつい」なんて笑うものだから、)センドー! てめーおばちゃんに何しやがった!(と難癖つけて。)
* 10/16(Mon) 14:58 * No.22

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お前って変なところで常識的だよな……。(荷物持ちの任命は傍若無人なものではなく堅実的な理由であったと知ったなら、失礼ながらまたしてもきょとんと意外そうに瞬きをついてしまった。こうして他校の選手の意外な一面を見られるのもこの合宿の醍醐味なのだなと実感しては、思わず呼気も転がる。彼のいう通りおばちゃんを口説いてみたにも関わらず、何故だか憤慨している様子にも。あれやこれやと至れり尽くせりしてくれるおばちゃんには笑顔でありがとうございますを告げつつ、「ツンツン頭て」とあははと笑いつつ。)オススメを聞いただけだよ。それよりも桜木、野菜はおばちゃんが選んでくれたもので問題ねーだろ? リンゴまで付けてくれるってさ。すげー気前いいよなぁ。(財布の紐は彼が握っているので渡されたものを一応確認してもらいつつ、林檎の入った袋を掲げてははなにやらご立腹らしい彼を気に留めることもなく、ただただのんきに笑っていた。)で? あとは肉と米だろ。早く買ってかえろーぜ。
* 10/17(Tue) 22:37 * No.23

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なぬ。ホントーにそんだけか!(これだから顔と愛想のいい奴は、ともはや彼が何を答えてもぶつくさと文句は後を絶たないだろう。けれども品物について問われれば、習慣からつい選ばれた品をじいと見つめるのに夢中になって。色、形、鮮度の良さは信頼しているが、一応同じ山にあってもその中の質はさらにピンキリなのだ。「おう、どれも問題ねー」とGOサインを出す頃には小さな癇癪も無事に収まり、)お、おうよ。おめーに言われなくたって瞬く間に買ってやるぜ!(先を促されればなんとなく主導権を握られた気になって慌てて金を取り出した。とはいえ日頃財布というものを持ち歩かぬ男ゆえ、徴収された資金が入った封筒のままだが。)オマケしてくれてあんがとな。(そうして今度こそおばちゃんにきちんと礼とともにお代を渡せば、)おら、さっさと行くぞ。(と彼をタイムセールが始まる肉屋へ急かして。)時にセンドー、おめーんちはカレーは何入れんだ?(つまりは豚か、牛か、あるいは鳥か。)
* 10/22(Sun) 20:18 * No.24

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(ぶつくさと垂れ流される文句も右から左、まるで気に留めることなくのんきに笑うばかりだったろう。斯くて彼よりGOサインも貰い、改めておばちゃんにお礼を告げたなら「また来ます」とひらりと手を振って八百屋をあとにするだろう。おまけをつけてもらった手前、流れで荷物持ちも引き受けるつもり。)おう。(と、急かす声に応えるようにその背中についていく。しかして投げられた話題には「うーん……」と考えるように唸ったのち。)鶏だったかな……気にしたことねーや。(ははは、と笑いながら紡ぐ声はかろやかに。)桜木んところはどうなんだ? 料理のことはよくわからねーから、こういうのはお前に任せるよ。(多少の料理経験はあれど、切ったり炒めたりが出来る程度で特別詳しいわけではない。彼が詳しいならば任せよう、との考えに至った折、はた、と思い出したように瞬きをついては。)つーか桜木、料理出来んの?(そういえば八百屋のおばちゃんとも知り合いっぽかったな、と。今更な言葉を投げるのだった。)
* 10/24(Tue) 19:37 * No.25

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まったく、へらへらしがやって。(とはモテる男への僻みであった。とはいえ買い出しのパートナーが彼であったからこそおまけも付けてもらったのだし、品物が彼の腕の中に収まったのを横目に見れば、フンと鼻を鳴らしてひとまず手打ちとしてやった。そうしてずんずんと、デカい男が二人商店街を行く姿は傍から見れば異様だったが話題はほのぼのとしたものだ。興味本位で投げた問いに対する曖昧な返事には眉を上げて、)あ? おめー肉の種類気にしてねーんか?(軽やかな笑声に被せたのは「ゼータク者め」という呆れと非難。肉が買えない日は魚肉ソーセージ、それすらも桜木宅ではまあまあ豪勢な方であって、ちくわが入る日もあるというのに。)……オレんちはブタが多いぞ。(しかしそんな真実は教えてやるまい。選択権を委ねられたなら「じゃあブタにしとくか。量の方が大事だしな」と食いしん坊の基準で結論付けた。)あたりめーだ。この天才を誰とココロエル。(それから今更な質問には心底呆れたと言わんばかりの顔で彼を見遣り、オプションでため息も。)いつもこの辺で買い物してっからな。おめーと違って物のソーバって奴も知ってんだぜ?
* 10/27(Fri) 22:53 * No.26

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(まさかの非難をいただけば、思わずきょとんと瞬いた。家はもちろん、小中学校の給食のカレーに入っている肉だって気にしたことはないというのに、それが贅沢とは如何に。そういえば湘北との練習試合の折、彼が履いていたのはバッシュではなく体育館シューズだったなとふと思い出したものの、向こうから打ち明けられるならば兎も角、こちらから彼の家庭事情に深く突っ込むのは野暮だろう。ゆえに「豚もうまいよな」と笑うに留めた。)へえ。じゃあ今度なんか作ってもらおうかな。桜木の料理、すげー気になるし。(単純な話し、厨房に立つ彼の姿があまりに想像出来なくて面白いということもある。さっぱりと笑いながら「食材はお前が好きに決めていいからさ」と費用はこちらで持つ旨もそれとなく伝えつつ、)それじゃあ相場の解る花道君、精肉店が見えてきたけどあれって早く行かねーとなくなったりする?(と、指差してみせるのは目指しているだろう精肉店。彼のように割引を求めた客がひしめき合っているようだが、ああいう店は売り切れとなることもあるのだろうかと。商店街での買い物に慣れない男は、ただただ笑って彼の動きを待っていた。)
* 10/30(Mon) 22:57 * No.27

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な……ぬ……チッ、仕方ねー。(なんでおめーに、と言いかけてやめたのは人の金で食う飯ほどうまいものはないからだ。暗に彼の金で好きなものを作ってよしと言われたなら、いつもは我慢しているあれやこれも買い放題!と脳内に派手なテロップが流れ出し、思案は数秒で止めて彼に手料理を振舞うことに。「オレはジヒ深い男だからな、感謝しろよ!」とまだ果たされぬ未来の約束に対して恩着せがましく告げたものの、)っと、やべー!(彼のありがとうを聞き出す前に優先順位が切り替わる。彼が指さした先にはすでに多くの客が群がる精肉店。店先にはタイムセールを告げる旗が立っており、試合開始のゴングは既に慣らされていたようだ。)ダッシュだセンドー!(真剣な表情で言い捨てるとともに駆け出せば、彼がついて来ても来なくても、)おい、センドー! おめーは周りのおばちゃんたちに声かけまくって気を引け。その隙にオレが中に切り込んでやる!(大声で指示した作戦は、なんとも無茶苦茶なものだった。)いいか、セール時のおばちゃんたちはスゲーからな、油断すんなよ!
* 11/3(Fri) 23:47 * No.28

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(無事に彼より了承を得られたならば「楽しみだな」と調子よく笑った。その機会が訪れるのは合宿中かはたまた合宿終了後かは彼の気分と男次第といったところだが、前者になった場合は互いの同室の中学生も恐らくは巻き込むことになった筈。斯くて指示した先の状況は、矢張り自分たちにとってあまり都合のいいものではない様子。駆け出した彼の背中を見てきょとりと瞬いてから、数秒遅れてついて行こう。)声をかけるだけでいいのか?(無茶苦茶な指令の裏に隠れた思惑を知りながら、なるほどそれなら出来そうだと緩く笑う。)桜木こそ、ちゃんと肉買ってこいよ。(互いの健闘を祈るような言葉を交わしたのち、彼に授けられた作戦通り近場のおばちゃんに「すんません」と声を掛けて思いつく限り適当に話を振ってみるつもり。どのくらいのおばちゃんたちの気を引けたかはわからないが、彼が無事に戻り次第輪から離れることになる筈で。)お前、もしかしていつもこんな感じで買い物してるのか?(だとしたら素直に感心する、といわんばかりの表情で。)あとは米だけか。今度は混んでなけりゃいいな。(買い物もあと少し。その後の彼との道行きも、きっと退屈はしない筈だ。)
* 11/13(Mon) 23:27 * No.29

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おう、認めたくねーがおめーはおばちゃんを引き寄せる顔してるみてーだからな。せいぜいパンダになりやがれ!(作戦名『無謀』と題されてもおかしくない指示だったが、彼が笑って受け入れたならそれ以上の問答は不要。寄せられた期待には否と言わぬが男というもの。)この天才に任せとけ!(ゆえにもはや振り向くことはしなかったが、背中にかかる声にはしっかり応じてさらに走る速度を上げた。赤頭の大男がダッシュで突っ込んでくる、それだけで十分おばちゃんたちを怯ませることは叶ったが、今日は彼と言う相棒も居るのだから鬼に金棒。あっという間に人波をかき分け、目当ての肉を手に入れたなら、)――ゴクロウ、ゴクロウ!(おばちゃんたちの中で頭一つ分以上背の高い彼との合流は容易く、)まーな。(感心の眼差しには戦利品を片手にフフンと笑ってみせた。)米は肉ほどシビアじゃねーから大丈夫だろ。ま、安心してこの天才についてきたまえ!(そうして機嫌も戦果も上々、買い出しをすべて終える頃には彼との会話も唸り声より笑い声の方が多くなって、「んで、いつおめーに飯食わせたらいいんだ?」なんて自分から先の約束を持ち出す場面もあったろう。)
* 11/14(Tue) 23:39 * No.30