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【4】11/23(月・祝):午前 1号棟103号室
(本日一番の目的は、時間を共にする彼を湘北高校へ進学するよう勧誘すること――部屋を共にしていたことと、誰より共有した時間が多いように感じていたからこそ、明確な回答を得ていなかったと気が付いたのは合宿が終盤に差し掛かった頃だとは。最終的に選ぶのは彼自身であるとはいえ、己に出来る限りの努力をしておきたいとの思いが此度の誘いに至った訳で。オフであろうと互いに早朝から身体を動かす程度のことはしていそうなものだから、外出を開始とするのは簡単な朝食を済ませてからとして、掛ける声は朗らかなもの。)用意出来たか?ゲーセンと買いもんと、ストバスとなると……ボール持ってった方がいいよな?(コートは行き先にて見付けるつもりだから、持参が必要なのはボールとスポーツタオルくらいだろうか。飲料水は現地調達、服装は特に気負うことのないTシャツにジャージを重ねただけ。新主将や前主将に目撃された際には、オフの意味を理解しているかと詰められるかもしれない。)平気そうならそろそろ行こうぜ。途中で気になるもんあったら言えよ、今日はテキトーにぶらつくのも目的だから。(なんだかんだとバスケを通してしか互いについてを知らないことに気が付いてしまった以上は、ふとしたことであれ彼の琴線に触れることを知れる機会としたいのだと。一番ではないにせよ其れもまた目的として定めたのなら、103号室をスタート地点とする休日の始まりだ。)
* 10/16(Mon) 18:40 * No.174
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(休日であろうとも日頃より続けている日課、練習を欠かすことはない。無論それは彼もおなじことだろうと思うゆえ、互いに朝食を済ませたのちに出掛けるのは自然な流れであったろう。こちらもそのつもりで準備を整えていた。)っス、いつでもいいですよ。……そーっスね、それなら俺が持っていきます。(掛かる言葉には頷いて、彼の返答次第では此方がボールを持っていくことになるだろう。バスケットに必要なものは全てバッグの中に詰めてある。他に必要なものは彼とおなじように現地調達でいいだろうと思っているから、愛用のダッフルバッグを肩に掛けては玄関へと。本日は黒のスタジャンに灰色のパーカー、それから緩めのパンツスタイルにスニーカーといったラフな装いにて、先に扉を開けては爪先を外へと向けよう。)気になるもんっスか……あんま思いつかねースけど、わかりました。(真面目に頷いて見せるも、バスケ以外には基本関心が薄い男だ。此処からだと先ずはニシジマスポーツから向かうのがスムーズだろうかと、彼の動向も伺いつつそちらへと歩みを向けるつもり。)……合宿もそろそろ終わりスね。三井サンたちはこのあと冬の選抜があるんスよね、……仕上がりはどーなんスか。(此処へ来ている選手の中には既にバスケ部を引退している者もいるという。彼の属する学校もそうだったと記憶しているゆえに、選抜に向けての総合的な仕上がりを問うては彼へと眼差しを向けるのだった。)
* 10/18(Wed) 12:07 * No.179
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(彼の言葉には「なら任せるわ」とボールの所持は彼へと任せて、彼に比べれば幾らか身軽な様相でいざ外への第一歩。気になるもの、漠然と称しはしたものの、ここまでの彼との遣り取りを思い返すに事前に挙げた個所以外を新たな目的地として定めることはなさそうだとの理解は正しいだろうか。)ん?あー、あっという間だよな。バスケに集中する環境としては有難いし、もっと長くてもいいくらいだってのに。仕上がりは……まあ上々じゃねーか?ま、オレの推薦が懸かってる訳だし、確りしてもらわねーと困るんだけどよ。(学力的に大学への進学は既に見込めないとは自他共に認める話、故に大学でバスケを続ける為には、選抜での成績が必要不可欠。湘北もそうだけれど、他校でもまた主戦力とされていた選手が引退を決めた実情もあることを思えば、勢力図が変わったとしても不思議ではない。つまり――湘北が神奈川で王者と呼ばれる日だって、遠くないに違いないのだと。)……もしかしてあれか?冬の結果でどの高校行くか決めるとか言い出さねーよな?(ハッと気が付いたように彼へと視線を向けたのなら、彼の其れとかち合うこととなっただろうか。本日の目的たる彼の勧誘を果たすよりも前、既に彼の中で一定の基準が決まり切っているというのであれば、単なる無駄に終わってしまう可能性もあることに思い至ってしまったものだから。合宿所を出て北へと進む道中、ニシジマスポーツが道路の先に見えたところで、興味の矛先は彼へと向かったまま。)
* 10/19(Thu) 22:53 * No.185
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……まあ有意義には違いねーっスけど、学校からここまで移動時間が長かったのがちょっと残念でしたね。(徒歩と電車の時間を合わせて片道40分弱。それだけ他の生徒よりも早く合宿所を出て、遅く戻ってくるリスクは相応に大きいと感じていた。有意義な合宿なだけに他より遅れを取らざるを得なかったのは残念だと溜息しつつ、推薦の話にはそういえば初日にもそんな話をしていたかと数週間前の記憶を思い出しては。)やっぱ卒業してもバスケは続けるんスね。……選抜は俺も時間が合えば見に行く予定なんで、初戦敗退だけはしないでもらえるとありがてーです。(湘北の実力、実績、この合宿で肌で感じた強さを目の当たりにした手前、初戦敗退なぞしないだろうとは思っているけれど。そこは可愛げのなさを発揮して、彼らを応援するからこそ意図して挑発めいた言葉を送るのだが、)は? あー……そうっスね……、(向けられた視線と眼差しがかち合い、次ぐ言葉には成程そういう解釈をされるのかと言葉に迷うように視線を逸らした。勝敗が大切じゃないといえば嘘になるが、もちろんそれだけで行き先を決めるつもりはない。しかしながらある程度おのれの中で答えを纏めはじめているのは事実であり、まだ決めきれていないのもまた事実。どういったものかと逡巡した挙句、口を開いたのはニシジマスポーツの看板が視界に入った頃だった。)……冬の結果に関係なく、いちおう行きてー高校は二校くらいまで絞ってます。でもそっから決め手に欠けるっつか、……まだどっちに決めるか迷ってるところで。(しかして歩みは止めぬまま、ニシジマスポーツのドアを押し開けては「いーもんあるといいスね」と声を掛けた。)
* 10/19(Thu) 23:32 * No.186
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あー、確かにな。他の学校の奴らも結構大変だとは思うわ。オレらは近くてラッキーだったけど。(湘北然り陵南然り、海南もまた然り。中学であれば白鳥もこの合宿所近辺である筈だから、彼らが属する回青の気持ちをわかるとすれば翔陽と百田に限られるだろう。移動時間を全て練習時間にあてることが出来る方が良いに決まっているのだから、そういう意味では合宿所からの通学は、彼らにとってはネックであったに違いない。)仮に大学から推薦が来なかったら留年も検討しねーとな……。初戦が一番気合入れなきゃなんねーとは思ってるし、色々懸かってっからよ。まあ見てろって。(憎まれ口を叩こうとも後輩の其れであるというだけで十分な可愛げを感じるから、からりと笑うのは得意げに。――そうして、向けた視線が逸らされれば片方の眉を上げて。明確な答えを寄越されない時点で彼の中である種の悩みがあるのか、それとも単に答えは導き出されているものの、三井に対し答えるつもりがないだけか。どちらになるのかと見定める為にも視線を彼へと向け続けていた中で、届いた声には数回瞳を瞬いた。)それって、片方は湘北だよな?……もう片方は?(傾いだ首と投げた問いへ、今度こそ明確な答えが寄越されるだろうか。当たり前のように湘北が選択肢に入っていると信じて疑っていないのだけれど、寧ろ湘北以外での2択だと答えが返される場合には些か居た堪れない気もしていて。同じように店内へと足を踏み入れたのなら、「サポーターのとこ見ていいか?」と尋ねるのは、常よりプレー時には膝へのサポーターを欠かしていないことを知る者であれば納得もしてくれるかもしれないけれど。使用しているメーカーはいつも同じものだ。)
* 10/21(Sat) 22:46 * No.191
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留年……スか。そりゃ結構深刻ですね……。(まさか留年まで考えるほどとは。彼ほどの才能ある選手ならば引く手数多だろうに、と意外そうに目を瞠りながら呟いた。そう思うのは無論彼のこれまでを知らぬからこそ思うこと。なにせ知っているのはこの合宿中での彼と、県予選で驚異的な得点を挙げていたことくらいであるゆえに。)うっす。後学のためにしっかり見させてもらいます。(得意げな笑みに滲んでいるのは自信だろうか。ふっと不愛想を解いては、口角を微かにあげて笑うだろう。――別に隠すつもりはなかったものの、すっぱりと彼の学校を選べない時点で言い難かったのは事実だ。おのれの今後の進路に、将来も繋がるからこそ学校選びは慎重に行いたいとは予てより思っていたことで、ゆえにこそ今もまだ悩んでいる。店の扉を押し開けながら、返された言葉にぽつぽつとおのれの内側を零してゆく。)……湘北と陵南です。スタメンや部員の選手層、監督、部の様子。合宿や学校見学を通して色々見させてもらって、この二校のどっちかでバスケを続けていきてーと思いました。……ありがてーことに、陵南からも声掛けてもらいましたし。(合宿も終盤ゆえか、うちに来ないかとそういった声掛けは多く聞くようになっていた。自身の希望だけではなく、その学校の選手側からの希望もあれば通る確率は高かろう。サポーターのところと聞けば「いいスよ」とひとつ頷いて、おのれも足を進めてゆこう。負担の掛かる部分へのサポートは、男自身も行っているゆえに。)
* 10/23(Mon) 17:15 * No.194
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まあ推薦来るって思ってるからよ、留年は最終手段。その為にもより気合入れねーとな!(深刻そうな口振りの彼とは正反対に、からりと笑って言い切るのは、それこそ己に――湘北に自信を持っているからだろう。そもそもここまで追い込まれた状況にある、その根幹にある理由を彼へと告げることはないのだし、その必要もないと思うからこそ。見てもらいたいのは今の“三井寿”だ。過去の全てを水に流すことなど出来る訳もないし、過去があってこその今だということも理解出来ている。だからこそ、己を受け入れてくれた湘北と恩師に、少しでも報いることが出来ればいい。)……ふーん?陵南は抜かりねーなあ……オレも声掛けられたんだぜ、中学ン時。ってことは、実質もうオレの後輩じゃね?湘北でも陵南でもさ。(そうして聞き出した彼の進学先候補の内、湘北が名を連ねていたことには内心安堵して。そのまま紡ぐのは過去に届いたスカウトの思い出と、不意に浮かんだ思い付き。バスケを続ける環境としてはどちらの高校も良い環境であると言い切れるから、結局のところは彼自身の感性に従うのが一番だとは思うのだけれど。それでも自負するのは自らの諦めの悪さであるからして、)ま、どうせ後輩ってなら、湘北に入ってほしいけどな。他の奴らもそうだけどよ、お前には特に。(快活に笑って紡ぐことで、それ以上の言葉は今は止めておくことしよう。しつこい勧誘を疎ましく思うだろう気持ちは、想像に難くないからこそ。そうして足を向けるのは複数のメーカーが並ぶサポーターのコーナーで、)普段どれ使ってる?(尋ねる様は同じバスケットボールプレイヤーとしての其れとなる筈だ。自らが愛用するメーカーについての話も織り交ぜながら。)
* 10/24(Tue) 23:53 * No.199
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(自信に満ちた笑顔をみとめては留年云々の話は無用な心配だなと息をつく。試合で目覚ましい活躍を見せる彼の姿や日常生活に於いての普通の学生たる彼の在り方しか知らぬものの、ゆえにこそ無事に推薦を受けられるだろうと思う。素直に湘北を選べぬ理由は幾つかあるが、その仔細を当事者に語るような野暮はしない。ただ彼の口から思わぬ過去を聞いたなら、知らず口の端を緩めていた。)なら陵南はよほどシューターが欲しいんスね。まあでも、それは俺も学校見学とか部の様子を見て感じていたことスけど。……湘北も三井サンが抜けたら外は心許なくなりそうですが。(彼は三年。来年の春、おのれが入学する頃にはおなじように新入生として大学の門を叩いているのだ。各校三年生が抜ける穴は大きかろうが、されど後進が育っていることも知っている。ゆえおのれが其処でスタメンを張るには相応の努力を要するだろうが、無論いまのおのれの実力に胡坐を掻くつもりはないゆえ、スタメンを掴み取る為の努力は惜しまぬつもりだ。『実質後輩』の言葉も、強引ではない勧誘も、おなじくらい自分にとってはありがたいものだった。ゆえに、)ス。ありがとーございます。……もうちょい色々と考えてから答えを決めようと思います。(決まりが悪そうに後頭部を掻き、微かにはにかみながら感謝を伝えよう。)俺スか? 俺はこういう感じのアームスリーブを使ってます。フルで出ると腕に負担も掛かるんで愛用してますが、結構いい感じスよ。(とは、おのれも愛用しているコンプレッションスリーブを手に取りながら。使用感を交えて語りつつ、ふと後ろへ眼差しを向けると。)お。このリストバンドいい感じだな……。新作かな。(スポーツメーカーの出しているリストバンドに眼差しを向け、興味はそちらへと。新作と思しき赤と青、二色のリストバンドに目が向くのだった。)
* 10/25(Wed) 18:15 * No.201
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(内も薄ければ外も甘い、攻撃力を武器とし点取り合戦を制してきたチームだからこそ、手持ちとなる武器が減ることが課題であるのは中学生にも知れること。)そうなんだよなー……内も薄くなるのはわかってんだよ、桜木が戻ってきたとはいえ赤木が抜けた穴はデカいし。すぐに全部を埋められるとは思っちゃいねーけど、どうせなら埋められるとこはどうにかしたいんだよな。(何より己が卒業をすることで空くこととなるスペースに、そのまま収まることが出来るであろう有望株が近くに居るとは理解したうえで――其れ以上を紡ぐことはしないでおく。最終的にどのような道を彼が選んだとして、この合宿期間に一番の身近な存在として過ごした“後輩”が居たということに変わりはないのだから。)決めたら一番に教えろよ、オレに。……いや、普通はチームの奴らに言うのが先か?オレ、高校決めた時には皆に直ぐ言ってた気ィすんな……。(思い返すのは中学生の頃。この人の下でバスケをしたい、その一心で定めた進路の先、様々なことがあれど今となってはそれもまた己を構成する糧と考えることが出来るから、後悔をするつもりもないけれど。仲間もだろうが何より家族の存在もあるだろうからこそ、一番に優先されることは流石にないだろうとは思いつつも、片手に数えられる範囲に己の存在があればいいとは傲慢か。)へえ、いいな。オレ、つい膝ばっかり気にしちまうんだよな。そのせいで逆の膝に負担掛かってたり、腕に掛かってるかもしれねえ。使ってみようかな。(彼が手に取った品をまじまじと見遣ってから、同じものを手に取ってみたりして。使用感は明日以降の練習時に確かめることとなる筈だが。)……ん?いい色してんな、それ。赤も青も。オレは赤の方が好きだけど――赤と黒の組み合わせってねーの?(彼の視線を追うようにして、見遣る先にはリストバンド。赤と青、その色の組み合わせに思うところは当然あるものだから、つい張り合うように手にしたのは口にした色の組み合わせ。「これも買うかな」と零れた言葉は何となしに、)お前は?何か買うか決めたか?
* 10/26(Thu) 00:19 * No.206
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……所感スけど、赤木サンの抜けた湘北でセンター務められそうなのは桜木サンくらいスもんね。背丈はあのジャンプ力で補えるでしょーし。……まあでも、センターなら今年の中学生にもいいのはたくさん居ますよ。うちの桜井とか。(白鳥中やモモ中のセンターも優れてはいるが、それでも三年間苦楽を共にしその実力を目の当たりにしてきた者としてはおのれがチームのセンターを推したくなるもの。思えばチームメイトやライバルたちの行き先をまるで知らないな、とは、続く彼の言葉を聞いてから気付いたことだった。ふむ、と考えるように首を傾ぎつつ。)……そーいうもんなんスか? 思えばどこに行きたいとかそーいう話、中世古や桜井たちとしたことなかったスね。あいつらがどこへ行くのかも知らねーし……でも、決めたら教えますよ。三井サンに。(決してチーム仲がよくないとか、彼らに対して友情を感じていないとか、そういうわけではないけれど。男自身淡泊な側面があることは否めず、一般的にはそういうものなのだろうかと気付かされてはきまりが悪そうに言葉を紡ぎながらも、彼とひとつの約束を交わすとしよう。)あんま偉そうに言える立場じゃねーですけど、三井サン、練習で腕も結構酷使してるんじゃないスか。……シューターは膝もですが腕もよく使いますし、試しに使ってみるのはアリだと思います。(中高生の財布にはかなり痛い金額だけれども、いい買い物であることは保証できる。難しそうならば「試しに一週間使ってみますか」とおのれの愛用を貸すのも吝かではないけれど、さて彼の答えはどうだったか。)赤と黒……スか。湘北カラーですね。……そーいや宮城サンも赤と黒のリストバンドつけてましたっけ。(商品棚へと目線を移しながら、ふと彼のチームのエースガードがしていた二色のリストバンドを思い出してはそんな呟きを。)はい。リストバンドと指のサポーターを少し。三井サンももう会計行きますか?
* 10/26(Thu) 16:40 * No.208
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今の1、2年に赤木の穴埋めろって言ったところでなー……まあ桜木は居るけどよ。もう1人くらいは張れる奴が居た方が安定するし……桜井と二枚看板にすんのもアリかもな。(思案するのは今後の湘北の展望だ。桜木だけでなくもう一枚、中心に立ち内より支えることの出来る選手が居れば尚良い筈で。桜井と名のつく選手が彼の中学の選手であることは流石に知っているから、明日以降の練習に於いては視線を遣る機会も増えるかも知れない。)そういうもんじゃね?オレ、進路決めた時真っ先にチームの奴らに話したわ。大学決まったとしたら、最初に報告するのは安西先生にって決めてるけどな。……約束だからな?江藤から聞くまでは、オレからはもう聞かねーようにすっからよ。(自らに対する戒めでもあり、彼に対する信頼でもある。そうでなければふとした折に何も考えず尋ねてしまいそうな己が居ることも確かなものだから、直接尋ねないことを口約束として交わしておくことで、あとは彼の出す結論待ちとの姿勢を示すこととして。一方で、彼がチームメイト達と進路について話していないことは少々意外でもあったから、「相談とかしねーもんなのか」と触れるのは一瞬だ。そういう者も居れば、そうでない者も居るだろうというだけの話。)あー……まあ肘とかな。あと手首?そこらへんのサポーターは確かに使って損は無いかもしれねー。借りていいなら甘えるかな、いいか?(力むことなく己の身体に染み付いたシュートフォームでボールを放っているとはいえ、間違いなく腕にも負荷は掛かっているだろうからと、彼に頼って良いかどうかを尋ねておこう。膝へ掛かる負荷は意識をしているものの、膝に比べて腕に対しては確かにあまり意識を向けたことがないような。彼の許可を得ることが出来たとしたのなら、彼のサポーターを試して見つつ、今後の身体への気の遣い方にも変化が出ることとなるだろう。)真似すんなって言われねーかは心配だけど、やっぱり湘北の色だしな。(購入する品々を彼も決めたと言うのなら、「おう」と肯定返して共にレジへと向かうこととしようか。「指は何も付けなくないんだよな」等といった雑談を挟みながら過ごしていれば、会計に列がなされていたとして時間が過ぎるのはあっという間だ。)
* 10/27(Fri) 19:21 * No.214
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……そうっスね、控えセンターは居るに越したことないと思います。ゴール下はファウルもらいやすいところですし。(とは、彼の言葉に同意するよう頷きながら。とはいえ背丈的にもセンターの経験はあまりないゆえ、あまり偉そうなことは語れぬのだけれども。)……そこまで慕えるひとがいるのって、なんかいいっスね。俺も今度チームメイトの奴らと顔合わせたら進路とかそーいうことも話してみます。(おのれの場合、それは歳の離れた兄になる。けれどひとり暮らしで忙しくしていることはわかっているので頻繁には連絡していないし、生まれ持っての性分ゆえか思えば相談などもしたことはなかった。けれど彼のように誰かを想い、慕うことが出来るのはいいことだと素直に思ったがゆえに、淡泊な関係に微かながら光を当ててみようと思ったのだ。約束には了承を示すよう頷いては相槌の「うっす」に感謝を籠め、チームメイトらの話題に関しては「俺が特殊なだけかもしれねーですけど」と呟くに留めた。淡泊なのはおのれだけで、チームメイトたちは決してそんなことはないゆえに。)っス。じゃあ部屋に戻ったら渡します。(サポーターの役割はあくまで筋肉疲労の軽減ではあるし、事実微々たる変化かもしれないけれど、長期的に見れば有効だと思っている。彼の今後の活動に少しでもプラスになればいいと思うものの、それはまだ見えぬ未来の話。兎も角使ってもらうのがが一番ゆえ、貸し出しへは頷いて応えつつ、)いいじゃねーっスか、お揃い。……三井サンには思い出になるでしょーし。(来年の春には高校を卒業する彼にとって、思い入れのあるカラーのリストバンドはきっと慕う先生の居るチームの思い出のひとつになるだろうと思うから。「これからパス練も重点的にやっていこうと思ってるんで、念のため」と指のサポーター購入への経緯を添えつつ、棚より青のリストバンドを掴んではおのれも会計の列に並ぼう。買い物を済ませたのちはゲームセンターか、はたまた昼食を挟むのかはきっとその時の気分と視界に入った順次第。確かなのは今日買ったものを身に付けるたび、きっと彼と過ごした今日を思い出すのだろうということだ。)
* 10/28(Sat) 17:20 * No.218
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(この場に於いて己の思い浮かぶが儘に言葉を口にしたところで、彼の進路にそう大きな影響を及ぼすとは到底思えぬものだから。つらつらと紡がれるのはあくまで己を基準とした事柄ばかりなものだから、――確かに普通は、監督を慕って進学先を決めることは少ないのかもしれないけれど。)いいじゃん、話してみろよ。もしかしたらお前らの中にも、安西先生に師事したいって奴が居るかもしれねーしな。見る目があるってオレが褒めてたって伝えといて。(この合宿を通してかの監督と関わる機会は中学生達にも一様に与えられていた筈だから、一人くらいは己と同じ理由で進学先を決めた者が居るかもしれないとは諦めが悪いだろうか。彼のチームメイト達との交流が皆無だったという訳ではないにせよ、同室ということもあり当然彼とに比べれば浅い遣り取りであることは否定出来ず。為人程度であれば顔を思い浮かべると同時に合致する認識もあるけれども、積極的に湘北への勧誘に精を出したかと言われれば、答えは勿論否なものだから。そういった意味では彼だけでなく、彼のチームメイトについても進学先は気になるところであることに変わりはない。どのような理由で、どの高校へ。結論に至るまでの経緯を尋ねる機会は、OBとして訪れた際にでも有れば良いのだけれど。部屋へ戻ってからの約束を取り付けたのなら、「サンキュ」との返事は破顔と共に。果たして同性の後輩との揃いの品が思い出となるかどうかには疑問符を抱かざるを得ないものの、話の種にはなるだろうとの納得も抱いたから、会計の際に並ぶ品は彼も知る通り。「パスなら宮城に聞いてみろよ、為になるかもしれねーし」と新たな彼の課題に対してはしれっと湘北の新キャプテンを推薦しておきつつ、互いに会計を終えた頃に残る時間は如何程か。店を後にした際には小腹も空いているだろうから、先に昼食を挟むことを申し出よう。ゲームセンターへも確り向かうし、彼との1on1にだって相応に時間を割きたいから。有限であると知っているからこその時間の過ごし方は、叶う限りをギリギリまで。そうして――新しいリストバンドも、膝とは異なるサポーターも、明日から三井を彩る新たなピースのひとつとなるに違いない。)
* 11/7(Tue) 23:54 * No.259
azulbox ver1.00 ( SALA de CGI ) / Alioth